Photo Gallary
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American Suburbia
2013年4月LAからシカゴをレンタカーで走る。
以前border lineで撮影した場所も再訪する旅となる。走り慣れたアメリカの道だが他者から見ればそうは見えないらしい。途中、ポリスに停められた回数は5回。理由は色々。ただ写真は撮れた。今回の旅は初めてのカメラを持ち込んだ。理由は理想のプリントと考えるダイトランスファープリントを再現したかったから。
それに少しでも近づけるべくマット調のハーネミューレ紙をチョイスしプリントした。フェーズP45の捉えたアメリカの寂寥感は自分の眼を疑った。
カラープリントに求める自分の思いはこのシステムの中で現実の姿となった。
Motel Chronicles
アメリカ大陸での旅は主にモーテルを使う。
理由はどこでもあり、安価で気兼ねがないから。良いモーテルもあればその逆もある。ただ常に運転と撮影で疲れている為に寝られないことはない。そう言った理由で基本的には泊まれればどこでも良い。そうは言っても毎回チェーンモーテルは味気ない。だから地元の人経営のモーテルをはさむようにしている。そうする事でこのシリーズを撮影する事も出来る。表題はサムシェパードの散文集から借りた。彼はモーテル暮らしを幼少期に経験している。住めないことはないだろう。事実住んでいる人もかなりいる。
Border Line
アメリカ中西部の6州を8×10カメラとトランク一杯の現像キットと共に旅をして撮影したシリーズ。アリゾナを最初にネヴァダ、ニューメキシコ、カリフォルニア、ユタ、コロラドと6州を回って撮影した。一日撮影して夜はモーテルのバスルームで皿を並べてフィルム現像を行った。多い時は80枚のフィルムを現像するため睡眠時間は限界まで切り詰めた。また乾燥させるフィルムラックも3本日本から自作して行った。バイテンを肩に乗せ、ホルダーが数枚入ったトートバックを持ち、首にはかぶり布と露出計とルーペを下げて郊外を歩く。異様な姿の東洋人を各州で演じてみせた。また時間が出来たらやってみたいが荷物の多さがネックとなるだろう。
Paris
2009年8月、パリ15区のアパートに暮らし撮影した初のコンセプトフォトグラフ。最初に決めたコンセプトを守り撮影した。内容はパリセーヌ川に架かる橋の撮影。その橋は全部で36本あり、リンホフを抱えてパリの町を歩いた。シテ島サンルイ島付近は三脚の使用が厳しく撮影はポリスの眼を盗んでやるしかない。また、長時間露光のため橋を通行する車の振動は大敵。トラック、バスが来るとレンズをシェイドで覆い露光を中止した。15区のアパートのバスルームは外光が入り現像は失敗の連続。よって発表できる写真は限られる。パリのカフェに入るでもなくバカンスの人気のないパリを歩き回り何かに取り付かれたように撮影した。
Sea Side England
2007年3月英国に8×10を持ち込む。レンタカーで海岸線を回る旅に出た。アメリカと違いB&Bはバスルームが個室になっていない。と言う事はシートフィルムの皿現像が出来ないと言う事だ。なんとか暗やみを確保しつつ現像を行う。海は一言で言うなら陰気な海。そんな海岸線を走り撮影する。あまりの機材に帰りの空港で超過料金を支払う。往復のフライト料金以上のチャージをカードで支払う。その機体のシートポケットに知り合った人のアドレスが書いてあるノートを忘れる。結局出てこなかった。二度と行くものかと思ったが、また行きたくなっている。